卵巣嚢腫で体重増加する理由とは?

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ここでは、「卵巣嚢腫で体重増加する理由」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫は初期のうちには
症状がほとんどなく、

 

婦人科検診や妊娠時の検査などで
偶然発見されることも多い病気です。

 

卵巣嚢腫は良性の腫瘍なので
きちんと治療をすれば
予後は良好な病気です。

 

しかし、卵巣嚢腫は
大きくなってくると
さまざまな症状を引き起こすため

 

手術での切除が
必要になる場合もあります。

 

そして、卵巣嚢腫が大きくなると
下腹部の膨満や体重の増加など
見た目にも変化をもたらします。

 

今回は卵巣嚢腫による
体重の増加の理由についてご紹介します。

 

卵巣嚢腫で体重が増加する理由とは?

 

卵巣嚢腫にはいくつか種類があり、
体重が増加する理由も
種類によって様々です。

 

今回は体重増加を起こしやすいタイプの
卵巣嚢腫をご紹介します。

 

・粘液性嚢腫

 

粘液性嚢腫とは卵巣にできた嚢腫の中に
ねばねばとした粘液が溜まるタイプの
卵巣嚢腫です。

 

卵巣嚢腫全体の20%ほどを
占める頻度で発生し
悪性腫瘍にかわってしまうこともあります。

 

嚢腫の内側にたまった
粘液はどんどん増加し、
巨大化しやすいタイプの卵巣嚢腫です。

 

5kgほどの重さにまでなることもあり、
嚢胞が破れてお腹の中に粘液がひろがり

 

腹膜偽粘液腫という状態を引き起こし、
非常に重篤な状態になって
しまうこともあります。

 

どんどん巨大化するのでそれに
伴って体重も増加、
下腹部もどんどん膨らんでいきます。

 

悪性化してしまう可能性もあることから
治療は手術での切除が主流です。

 

・繊維性腺腫

 

繊維性腺腫は良性腫瘍である卵巣嚢腫に
分類されていますが、

 

嚢腫の中身は液体ではなく
充実性の繊維組織です。

 

繊維性腺腫では悪性の腫瘍と同じように
腹水が溜まることがあります。

 

腹水の貯留とは腹腔内の
水分が異常に増殖した状態で
周囲の臓器を圧迫したり、

 

菌が入ると腹膜炎をおこしたりなど
深刻な状態を引き起こします。

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繊維性腺腫などの
良性の卵巣腫瘍によって

 

腹水が増加することを

 

「メイグス症候群」

 

と呼びますが、

 

この状態になると
増加した腹水の分、体重が増加します。

 

貯留した腹水を外に出すためには
安静にして塩分を制限した食事療法や
利尿剤を使用した治療が行われます。

 

・ホルモンバランスの乱れ

 

これはどの種類の
卵巣嚢腫にも起こる症状です。

 

卵巣にはエストロゲンや
プロゲステロンという
女性ホルモンを作る役割があります。

 

エストロゲンには、
満腹中枢を刺激して食欲を抑える、

 

脂肪代謝の促進と
内臓脂肪の減少作用があります。

 

プロゲステロンには水分や脂肪分を
必要な分貯めておく役割があります。

 

これらの女性ホルモンの
バランスが崩れると

 

満腹中枢が刺激されにくくなり
食欲が止まらない、

 

代謝が落ちることにより
無駄な脂肪や水分が貯留する

 

イライラして暴飲暴食してしまう
などの行動に出てしまうために
太りやすくなります。

 

卵巣嚢腫ができた側の卵巣の
働きは低下してしまうので

 

残ったほうの卵巣がどのくらい
ホルモンを作ったらよいのか

 

わからなくなり、
ホルモンバランスが崩れます。

 

つまり、卵巣の機能低下により
体重が増加するということになります。

 

このように、
卵巣嚢腫が発生してしまうと
様々な理由によって体重が増加します。

 

腫瘍の増大や腹水の貯留は治療によって
よくなり、

 

体重ももとに戻りやすいですが
ホルモンバランスの乱れは
すぐに治せるものではありません。

 

バランスの崩れが著しい時には
ホルモン治療をする場合もありますので

 

あまりにも症状が顕著な時には
医師に相談しましょう。

 

・・・というわけで、
貴女もこのカテゴリーの記事を読んで

 

卵巣嚢腫の「その他の症状」関係について、
私と一緒に学習しましょうね!

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